当院では、2012年8月より16列マルチスライスCT ECLOS(日立メディコ)を導入しています。
CTという言葉は、聞き慣れたものになっていると思いますが、CTとはコンピュータ断層のことであり、X線を用いて身体を輪切りにし画像にする検査です。CTは、身体のまわりを回転させながらX線を照射し、通過したX線の強弱を検出器で収集します。このX線の強弱の差をコンピューターで計算し、輪切りの画像を作製し、身体の内部を検査します。さらに輪切りの画像をコンピューター処理により、色々な方向からの断層像や3D(3次元画像)を作ることができます。
CT検査では身体を輪切りにした断面像が得られるため、一般的に行われるX線検査とは異なり、体内の臓器が重なり合うことなく描出され、身体の内部構造を詳細に調べることが可能です。一般的に行われる動物の症状、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などだけでは解らなかった情報が得られるため、従来より患者様に優しく比較的安全に精度の高い診断が可能となり、より安全な手術を行うためにも非常に有効な検査です。